自分で自分を誤魔化す

鈴木 だから樋口さんと一緒にいるとホッとした気持ちになるのですね。楽し気な人のところには人が集まりますし、楽し気にしているうちに本当に楽しくなってくるということもあるでしょう。

樋口 自分を誤魔化し誤魔化しやっているという感じなのですが、自分で自分を誤魔化すというのが、けっこう大事なことだと感じております。

『なにがあっても、まぁいいか』(著:樋口恵子、鈴木秀子/ビジネス社)

鈴木 樋口さんはご自分でご自身に新たな教育を施しておられるのですね。

樋口 ズルさも更新中でございます(笑)。老いてできなくなったことはありますから、そこは潔く「もうできません!」と降参してしまったほうが得だなと。娘は「自分の都合のいい時ばかり頼ってきて」と言いますが、人間は都合のいい生き物なのだからと考えて自分を責めたりはいたしません。

鈴木 助けが必要なら助けを求めることも自立心の一環だと思います。