ただ、医療・介護費に関しては予測不能で、意識的に減らすのは非常に難しい。近年は選択肢が増え、健康保険適用外の治療を受ける人も少なくありません。
たとえば、白内障の多焦点レンズを用いた水晶体再建術(一部保険適用)、インプラント治療、補聴器の購入などのように、長く健康でいるためには避けがたい出費も多いのです。
ですから、いつか必ずこれらのお金がかかると想定したうえで、それ以外の特別支出を抑えていくべきでしょう。
60代は退職金などでお金の出入りが複雑になりますし、きちんと家計を管理していないと老後資金の減少が加速します。だからこそ、現在の資産状況を把握し、今後何にいくら使うのかという人生設計を立てることが大切です。