財布の紐を締めつつ、上手にお金を使う
まず、年間の収支チェックで目に見えにくい「赤字破産の危険度」を明らかにしましょう。年間収入から、月々の家計支出額と、固定資産税や旅行費などの特別支出を差し引いた額が、年間の赤字です。
仮に寿命が90歳として、現在65歳ならば、年間赤字額×25年。これが残りの人生に必要な貯蓄額です。
このように、老後に使うお金を《見える化》することで、赤字のリスクに気づき、「このままでは90歳前に貯蓄が底をつくから、75歳で車を手放そう」などと具体的な解決策を立てることができます。
ちなみに支出を見直す際のポイントは、「腰が重いもの」から手をつけること。面倒な分、高い削減効果を得ることができます。
私は、「老後資金が死ぬまで足りるのだろうか」と漠然と怯えて暮らすのは、人生がもったいないと思うのです。必要なのは、財布の紐をきつく締めてやりたいことを諦めることではなく、自分が持っているお金をどう使うかをよく考え、支出をコントロールすること。
お金を賢く上手に使っている人は、人生も楽しそうですし、自然と周りに人も福も寄ってきますよね。
次の記事からは、高齢期に増えがちな5つの支出とその対策について解説していきます。ぜひ参考になさってください。