精神科の主任教授に心の専門家がいないことが意味するもの
皇后雅子さまの主治医である大野裕氏も認知療法の権威で、カウンセリングに力を入れている方です。
だから慶應義塾大学の健康保健センターの教授にはなれても、医学部精神科の教授にはなれなかったのです。
心の治療の専門家が教授たちによる選挙では選ばれていないことを考えると、医学部の教授たちが、心の問題というものを軽視していることは明らかです。
そんな考えの人たちだからこそ、必死に勉強を頑張ってきた受験生を面接で落とすようなことが平気でできるのでしょう。
それがどれだけ受験生たちの心を傷つけることになるかなど、想像しないのだと思います。
※本稿は、『ヤバい医者のつくられ方』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
『ヤバい医者のつくられ方』(著:和田秀樹/扶桑社)
精神科医・和田秀樹が大激怒!
医学部入試面接や高額な社会保険料……日本の医療に物申す。