好きだった台詞と思い出

宝塚歌劇『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』のポスター
東京シティビューの『ベルサイユのばら展』で見つけたポスター

『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』で好きだった台詞と思い出を、当時オスカルとアンドレを演じていたこの二人に聞いてみました。

まずは、龍真咲さん。

「さらば!もろもろの古きくびきよ。二度ともどることのない私の青春よ」
フランス革命に突き進む前夜を描くシーンでの台詞。
オスカルは様々に別れを告げます。
両親、乳母、王妃様。
そしてこれまでの自分自身にも。
宝塚はその作品が終わるとすぐに次回作品のお稽古が始まります。
私自身、名残惜しむタイプではないのですが、オスカルを演じてからはこの台詞から悔いを残さない生き様を学びました。
また、この公演では花組からは蘭寿とむさん、雪組からは壮一帆さんをアンドレ役にお迎えしました。
組み替えをした事のない私にとっては夢のようなカップリング。
お稽古中、公演中共に、お肌がツヤツヤだったのは言うまでもありません。(笑)

そうでした。
この公演、ほぼ毎日役替わりで、毎回新鮮で何とも豪華な公演でした。
役替わりのご本人たちは大変だったでしょうが…。

そしてもう一人、オスカルとアンドレを演じていた明日海りおさん。

フランス革命前夜、長年育ててくれたばあやに手鏡と櫛を形見がわりに渡したあと、
「この部屋ともお別れだな…いや、もう帰れることはないかもしれない(略)さようなら!私の青春」
と言う台詞がありました。
この作品の稽古中に、花組へ組替えすることが決まっていたので、個人の感情を重ねるなんて決してやってはいけないことなのですが、やっぱり育ってきた月組やその仲間のみなさんのことがよぎってしまって… 。
心配してくれるばあややロザリーを勇気づけ、爽やかに戦場へと向かうオスカルの心が、私にも勇気をくれたような気がして、大好きなセリフでした。

2人ともがフランス革命前夜と答えるまさかのシンクロ。
自分の信念に従い、何もかも捨てフランス革命へと飛び込んでいったオスカルの雄姿を思い出します。

龍真咲さんのオスカルは、エネルギーが溢れるオスカル、明日海りおさんのオスカルは、秘めた強さが滲み出るオスカルでした。
そして、この2人がオスカルとアンドレで組んだ時の見目麗しさ。
似合ってるなぁーと思いながら誇らしく袖から見ていたのを思い出しました。

『ベルサイユのばら』劇場アニメのチラシ
『ベルサイユのばら』劇場アニメは1月31日全国ロードショーです

『ベルサイユのばら』劇場アニメのチラシを手に入れました。
今の時代に合わせて可愛らしさが増したマリー・アントワネット。
オスカルもアップデートされていましたが、目の中の星は健在です。


●NHK文化センター講座 1月28日 (火) 千葉教室 1月31日 (金) 2月7日 (金) 柏教室 2月6日 (木) 町田教室 2月12日 (水) さいたまアリーナ教室 
●越乃リュウ×時広真吾 亀田縞ファッショントークショー 2月1日(土) 新潟市江南区文化会館
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