越智松平家3代目となった武元

その後、清武は館林藩主となったのち、62歳で死去しました。子どもは彼よりも先に亡くなっていたので、養子の武雅が越智松平2代目、館林城主となりました。

ところが武雅も子どものないまま27歳で亡くなる。そのため、さらに御三家である水戸家の支流から養子が迎えられました。

これが石坂浩二さん演じる松平武元です。

越智松平家3代目となった武元ですが、もともと常陸国府中藩(2万石)の第3代藩主・松平頼明の四男として誕生しています。

なお、当時の代表的な系図である『寛政重修諸家譜』によると正徳3年(1713年)生まれとありますが、系譜集『源流綜貫』では生年は享保4年(1719年)と記されており、こちらが正しいと考えられています。つまり幕府には、実年齢より6歳も年長に届けられたわけです。