私が考えた「起業理念」

「起業」とは私の中では、世の中にまったく前例のない事業を起こすことだと思っている。93年、私が起業するときに考えた「起業理念」がある。その要旨は、

『天国ゆきのラブレター』(著:坂本雄次/主婦の友社)

一 ランニングを通じて地域活動の活発化を図ること。
二 ランニングスポーツの持つ特性を普及・啓蒙し、その効用を生かして健康の涵養(かんよう)を図ること。
三 長距離走を愛好する人たちの人間性の向上に資する活動を展開すること。

「高邁(こうまい)な理念を掲げたもんだ……」とも思う。

まだ若く、未熟さゆえの起業理念だったが、それでも、その後三十余年、さまざまな形で取り組んだ事業活動において、この理念は軸ぶれすることなく完走できたのではないか、と思っている。