両者で見ている世界が違うワケ
さて!
ここからが問題なんですが、なぜここまで野党支持者と与党支持者で見ている世界が違うんでしょうか?
これは「どっちかが嘘をついている」んでしょうか?
そうではありません。これはどっちも現実なんですね。見る角度が違ったら同じものでも違って見えるという現象にすぎない。
ざっくりというと、民主党政権末期に円高になりすぎて産業空洞化が懸念されていたところ、アベノミクスは円安に誘導して、とりあえず国全体で「安売りしてでも仕事を取ってくる」状態にし、みんな忙しく働けるようにした……という因果関係があるので、
・雇用の「量」的な面でいえば圧倒的に改善している
・雇用の「質」的な面でいえばかなり厳しい状況に追い込まれた
……となるのは表裏一体のことで、どちらも真実の現象としてある。つまり「どちらも嘘を言っているわけではない」のです。