実は世田谷区は空き家天国だった

世田谷区は都内でももっとも人気のある住宅地が広がるエリアです。世田谷区に家を持つことは一種のステータスともされ、資産価値も高いと評価されます。

そんな世田谷区内で空き家数は5万8850戸。個人住宅空き家はそのうちの40.5%を占める2万3840戸にもおよんでいます。

『新・空き家問題――2030年に向けての大変化』(著:牧野知弘/祥伝社)

ちなみに世田谷区の空き家は10.9%。東京都平均と同率ですが、空き家の多さが際立(きわだ)ちます。

なお個人住宅空き家の数は、東京都全体数の11.1%にあたり、これを都区部(23区)に絞ると何と15.8%に相当します。

都区部の個人住宅空き家の6軒から7軒に1軒は世田谷区に存在する。これが世田谷区における空き家の実態です。