飲み込む力は年齢とともに低下。5回以下になったら要注意!
飲み込み力テストは、医療機関などで嚥下機能が低下している人をふるい分ける方法で、正式な名称は「機能的嚥下障害スクリーニングテスト(反復唾液嚥下テスト)」といいます。30秒間の空嚥下で30名の健常若年者平均7.4回、30名の健常高齢者平均5.9回と報告されていました。
私のクリニックでも行っており、まとめたものが上のグラフです。調査した患者さんの総数は400人以上、各年代50人以上で、信頼性の高いデータであると自負しています。
グラフに示したように、年代別の空嚥下の平均回数は、年齢が上がるとともに少なくなっています。飲み込み力は高齢になるほど低下していく傾向が、はっきりとわかりますね。
下の表で、のど年齢を示しましたが、空嚥下の回数が5回以下、つまりのど年齢が70代以上の方々は、実際に誤嚥性肺炎を発症していました。