御三卿とは
御三卿、読みは「ごさんきょう」。江戸時代中期に創立した徳川将軍家の一門です。具体的には、以下の通り。
●田安徳川家(田安家)―家祖は徳川宗武(第8代将軍徳川吉宗の三男)
●一橋徳川家(一橋家)―家祖は徳川宗尹(第8代将軍徳川吉宗の四男)
●清水徳川家(清水家)―家祖は徳川重好(第9代将軍徳川家重の次男)
8代将軍徳川吉宗は、1731年(享保16年)に三男の宗武へ、1740年(元文5年)に四男の宗尹へそれぞれ江戸城内に屋敷を与えました。この時は2人を指して「御両卿」(ごりょうきょう)と呼んでいました。
その後、第9代将軍の家重が、1759年(宝暦9年)に次男の重好へ屋敷を与えたことで「御三卿」の体裁が整いました。