吉原の人口は……
吉原で、体を売る遊女は、3000人以上いたといわれています。一軒の遊郭が抱える従業員は、遊女と奉公人を合わせると100人以上です。そんな遊郭がざっと250軒以上ありました。
そのほかに、飲食店やお風呂屋さんといった生活に必要な商店もたくさんありました。飲み会を盛り上げる芸人さんもいれば、ものをつくる職人さんも住んでいます。
なんだかんだで、吉原の中に住んでいる人たちは、1万人を超えていたというのですから驚きです。
※本稿は、『べらぼうに面白い 蔦屋重三郎』(興陽館)の一部を再編集したものです。
『べらぼうに面白い 蔦屋重三郎』(著:ツタヤピロコ/興陽館)
辣腕編集者であり天才出版人、蔦屋重三郎。
江戸・吉原に生まれた一人の男はいかに生きて、出版業界の礎を築きあげていったのか。
生きざま、ビジネス、才覚、そのすべてがわかる本。