(写真提供:Photo AC)
現在放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』。横浜流星さん演じる主人公は、編集者や出版人として江戸の出版業界を支えた“蔦重”こと蔦屋重三郎です。重三郎が生まれ育った吉原とは、どんな街だったのでしょうか?今回は、書籍『べらぼうに面白い 蔦屋重三郎』をもとに、重三郎マニアの作家・ツタヤピロコさんに解説をしていただきました。

吉原概要

吉原とは、幕府の認可を受けた、公共の売春街です。

いまでは信じられないことですが、江戸時代は売春が合法だったのです。

もともとは現在の中央区日本橋人形町あたりにつくられたのが最初でした。

でも、そこではあんまりにも都心(江戸の中心)にあり過ぎると判断され、1657年(明暦3年)に、千束村に移転したのが吉原伝説の始まりとなります。