厚生労働省が実施した「令和4年 国民生活基礎調査」で、頻尿の自覚症状がある人の割合(有訴者率)は、人口1000人あたり38.8人だったそう。年齢を重ねると、頻尿や尿もれといった尿トラブルに悩む方が増えてきますが、女性泌尿器科専門医の関口由紀先生によると「50代60代では頻尿や尿もれなどの悩みはあって当たり前」とのこと。そこで今回は、関口先生監修の書籍『「トイレが近い」人のお助けBOOK』から、一部を抜粋してご紹介します。
50代60代なら尿のトラブルはあって当たり前!
尿のトラブルの中でも、50代60代でグンと増えてくるのが、トイレが近くなる頻尿や、尿もれの悩みです。
「自分だけではないか」と人知れず落ち込む方が多いのですが、じつは多くの女性が体験していること。
若年層の30代でも3人にひとり、40代以上では4割強は尿もれがある、というデータもあります。
とくに、50代で閉経すると、いろいろな要因が重なってさらにトイレが近くなったり、尿もれしやすくなったりします。50代60代では頻尿や尿もれなどの悩みはあって当たり前なのです。