「腹圧性尿失禁」は40代後半から増加
咳やくしゃみなどでおなかに力を入れたときに尿がもれる状態を「腹圧性尿失禁」といいます。妊娠・出産をきっかけに始まることが多く、40代後半から増えていきます。
尿をためる膀胱と、尿の通り道である尿道、子宮、直腸は、筋肉や靭帯、筋膜でできた骨盤底というプレート(ハンモック)に乗っています。
言い換えると、骨盤底プレートは骨盤の底で膀胱と尿道、子宮、直腸を支えながら、さらに、靭帯、筋膜を支点として筋肉が収縮させたりゆるめたりして、排せつをコントロールしているのです。
咳やくしゃみなどで腹圧がかかると、反射的に骨盤底の靭帯を支点に筋肉が収縮して尿道口が閉じます。蛇口がしっかり閉まるので、尿は出てきません。