おなかに力を入れるともれるのは骨盤底のプレートが弱いから
ところが、骨盤底プレートが出産や加齢などで傷ついたり弱くなったりしていると、プレート全体がたるんでくるので、トイレが近くなってきます。また、腹圧がかかったときも、筋肉や靭帯がゆるんでいるため尿道の出口の蛇口がしっかり閉まらず、尿がもれてしまうのです。
また、尿が尿道の入り口にほんの少し入ると反射が起こり、膀胱が収縮して尿を押し出そうとしますが、ここで、尿道がしっかり閉まっていれば尿意は起こりません。
ところが尿道周囲のパッキン(皮膚や皮下組織など)も弱くなっていると、尿が尿道に入りやすくなり、切迫尿意が出現し、もれにつながってしまいます。腹圧性尿失禁の人が高齢化してくると混合性尿失禁になりやすくなります。
おなかに力を入れるときにもれる場合は、骨盤底のプレートが弱くなっていることがおもな原因。でも、骨盤底筋トレーニングで7~8割は改善します。
※本稿は、『「トイレが近い」人のお助けBOOK』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
『「トイレが近い」人のお助けBOOK』(監修:関口由紀/主婦の友社)
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