更なる未来に私たちはどう生きるか

そんな20世紀を後にして、私たちは既に21世紀を生きている。あまりにも経済が停滞し忘れていたが、私たちはジョージ・オーウェルが管理社会を予言した1984年もとうに通り過ぎ、かつて憧れた21世紀の未来を生きている。

私達は今こそ『2001年宇宙の旅』を見て、更なる未来に私たちはどう生きるか。考えるべき時期にいるのではないだろうか?

「便利さを享受して生きることが可能な未来も、愛や性そして神を必要とするのか?」「死や老いも克服してしまうのか?」

あるいは「「人間」であることさえ捨て、新しい種へと進化する」のだろうか? さまざまな可能性、そして「人間とはなにか」を考えさせる、不滅の名作だ。

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