白内障の最も多い原因

白内障の最も多い原因は加齢で、60代で70%以上、80代ではほぼ100%の人が視力低下を経験します。多くの人は「老人性白内障」を発症しますが、先天性、外傷、糖尿病などの全身疾患、目の炎症、アトピー性皮膚炎、紫外線や放射線の影響、ステロイドなどの薬の副作用などで発症することもあります。

しかし白内障は数十年かけて徐々に進行するため、見えづらい症状が出たときにはすでに進行していることが多いのが特徴です。

この白内障のように、生きている限り目の病気は誰でも発症します。だからこそ、自分の目の状態を段階的に知ろうとすることが大切なのです。

そして少しでも見えづらいと感じたり、生活に支障が出たりした段階で早めに手術を検討しましょう。白内障はもちろん、ほかの病気も早期発見であるほど目に負担が少なく、より安全な手術を行える可能性があります。

※本稿は、『目の健康寿命 40代からはじめる後悔しないための生活習慣』(日刊現代)の一部を再編集したものです。


目の健康寿命 40代からはじめる後悔しないための生活習慣』(著:下内昭人/日刊現代)

目の病気の多くは無自覚のまま、症状が進行していきます。

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