経済ジャーナリストの荻原博子さんが、お金に関するお得な情報をわかりやすく解説する新連載「トクする!荻原博子のマネーNEWS」。今回は「どうなる!?ガソリン価格高騰」です。2月15日発売の『婦人公論』3月号の記事を転載しています。(イラスト:さかがわ成美)

どうなる!?ガソリン価格高騰

資源エネルギー庁によれば、昨年末のレギュラーガソリンの価格は、全国平均で1リットル180.6円。政府のガソリン補助金が段階的に縮小されているためで、1月16日以降は、さらに5円程度高くなり、1リットル185円前後まで上がっています。

そんななか、全国平均で1リットル158円(2024年12月30日現在)という驚異的な安さでガソリンを販売しているのが「コストコ」です。

なぜ、こんなに安く売れるのかといえば、通常のスタンドのように車検やオイル交換、物販などをせず、ガソリン、灯油などの燃料販売に特化しているからです。

さらに支払い方法もキャッシュレスのみで、お金の受け渡しがないぶん人件費が節約できる。ただ、この価格でガソリンを買えるのは、コストコの会員に限定されています。

コストコは、倉庫のような店舗で大量に物を売る「ホールセール」という業態。日本に36店、世界では893店あり、大量販売のために普通のスーパーの半値近くで物が買えます。年会費は4840円で、月に換算すると約400円。ですから、大家族でたくさん物を買うという人はすぐに元がとれそうです。

しかも、ガソリン1リットルにつき10~20円安いので、車を日常的に使う方にとっては、それだけでも助かるでしょう。