(撮影:小林ばく)
舞台、映画、ドラマにと幅広く活躍中のミュージカル俳優・市村正親さん。私生活では2人の息子の父親でもある市村さんが、日々感じていることや思い出を綴る、『婦人公論』の連載「市村正親のライフ・イズ・ビューティフル!」。第5回は「争うことなくいられたら」です。(構成=大内弓子 撮影=小林ばく)

時は流れているんだな

舞台『ラブ・ネバー・ダイ』は、1月17日に初日を迎えました。年明けすぐの公演だから、年末年始は稽古が12月30日まであって、1月3日に再開というスケジュール。

束の間の休みだったけれど、「久々に強羅に行きたい」という次男の提案で、息子2人とママと箱根で年越ししました。大晦日の夜は宿でゆっくりして、元日は大涌谷へ。

息子たちが大好きな、食べると寿命が延びるという黒たまごを食べて、最近名物になっている黒カレーパンは、みんなが食べているのを「一口だけちょうだい」と言って味見して。

これは、節制したいものの味は知りたい僕の口癖。子どもには、《一口おじさん》と呼ばれています(笑)。そして、そこから芦ノ湖まで下りて海賊船に乗り、宿に戻って。翌日の2日には帰京したけど、いいお正月だった。