1mm眼球が伸びただけで大きな影響が

近視の多くは、「軸性(じくせい)近視」と呼ばれる、眼球が前後に伸びるタイプの近視です。

『一生目が見える人のすごい習慣』(著:真鍋佑介/扶桑社)

正常な眼球の奥行きは約24mmですが、たった1mm伸びるだけで屈折力は約-3D(ディオプター=近視の度数)増えると言われており、強度近視(-6D以上)の人は27mmを超すようになります。

近くのものを見続けていると目のピントを調節する筋肉・毛様体筋(もうようたいきん)が緊張して張り詰めたままになります。

毛様体筋にずっと負担がかかると、脳が勘違いをして「もっと近くを見やすい目にしてあげよう」というように判断します。その結果眼球を前後に楕円(だえん)形に伸ばし(眼軸長を伸ばし)目の構造を作り変えてしまいます。

【図1】近視となった眼球は楕円形に(『一生目が見える人のすごい習慣』より)

眼球が大きくなると、網膜や視神経が引き伸ばされてダメージを受けやすい状態になります。この状態は、様々な目の病気のリスクを高めます。