あなたの顎・舌は大丈夫?セルフチェックのススメ

口腔機能が低下しているかどうか、その状態を確認する方法として、「オーラルフレイル・セルフチェック法」(例:埼玉県歯科医師会HP:https://www.saitamada.or.jp/go8020/tool_senior/)を用いるのが一般的です。

なおこのチェック方法は簡便なのですが、本人の主観的な要因が多く入るために、診断精度は必ずしも高いとは言い切れません。

たとえば「むせ」に関する質問事項がありますが、以前からむせる体質であったとしても、本人は「以前と同じだから」との理由でチェックしない可能性があります。ですので、歯科医院に行って専門的に検査を行う方が診断精度は高いと言えるでしょう。

なお歯科医院での検査項目は、おおよそ以下になります。

(1)お口の衛生状態
(2)お口の乾燥状態
(3)咀嚼力
(4)お口の運動機能
(5)舌の力
(6)咀嚼状況
(7)嚥下状況

これら7項目のうち、3項目以上引っかかると「口腔機能低下症」と診断されます。

経験的には「(5)舌の力」に該当するか否かが診断の分かれ目になることが多く、舌の力を測定して基準値未満の場合はほぼ低下症に該当します。

そしてこの舌の力こそが、嚥下機能のバロメーターになり、基準値より低いと嚥下障害の可能性が高くなります。