土用はつまり「日本版ヴィオレッタ」

ヴェルディのオペラ『椿姫』のヒロイン、ヴィオレッタ。

彼女は大邸宅を構え、ものすごく豪華な暮らしをしていますが、基本的には高級娼婦です。アルフレートという貴族のパトロンがいて、生活をバックアップしてもらっている。

なお、アルフレートに対して貞淑である限りにおいて、彼女の生活は保証されている、というのが物語の前提です。

(写真:stock.adobe.com)

子供の頃にこのオペラを見たときは、ヴィオレッタとアルフレートの関係がよく理解できなかったのですが、先述した土用は、つまり日本版ヴィオレッタなのですね。

ちなみにヴィオレッタはアルフレートを想いながら若くして亡くなるのですが、土用さんは息子である義就の庇護を受け、少なくとも70歳までは健在であることが判明しています。