かつての遊女がスター的な存在だったわけ

<遊女>と聞くと、差別された存在と思われがちですが、室町時代までの彼女たちには、負のイメージがありません。むしろ、ファッションリーダーで、流行を生み出すインフルエンサーのようなスター的な存在だったようです。

これはどうしてかというと、大きく理由は二つ。

一つには日本が恋愛にとても前向きな国だったから、ということがあるでしょう。

和歌が文化の中心で、しかもその主なテーマが“恋”だったことが示すように、日本はおおらかに恋を楽しむお国柄だったのです。

もう一つ、こちらはより決定的な原因だと思えるのですが、戦国時代を迎えるまでは梅毒が無かったという事情もあるでしょう。

いうまでもなく、梅毒は死に至る病です。

各種の報道によれば、現代の日本でも、ものすごい勢いで広がりを見せているようで、国立感染症研究所によると、2024年の感染報告件数は全国で累計1万3千人超にまで達しているそうです。

しかも症状が体に出てしまえば、絶世の美人でも、見るも無惨な有様に…。

遊女に陰惨なイメージがつきまとい出すのは、まさにこのためだと考えられる。

吉原を含む江戸時代の遊郭は、光と闇が交叉する場だった、ともいえるでしょう。

《歴史探訪》本郷和人先生が同行! 平安貴族ゆかりの京都 その2(2日間)

《歴史探訪》東大・本郷和人先生が同行!続・平安貴族ゆかりの京都(3/15・16)

本サイトで大河ドラマ解説を務める本郷先生とともに、歴史の舞台を巡るツアー企画。好評につき、徳川編武田編、そして多くのキャンセル待ちが出た平安貴族編、その第二弾の開催が決定いたしました!

<魅力あふれる旅のポイント>

●観光地を巡るツアーとは違い「歴史」の知識を深める、大人の為の学び旅です
●歴史学者・東京大学史料編纂所教授 本郷和人先生が同行! 現地を実際に見ながら、詳しい説明を聞き、歴史を体感することができます。

●12月に開催して大反響だったツアー続編!『光る君へ』の興奮冷めやらぬ京都・奈良<平安貴族ゆかりの地>を2日間で巡ります。
・聖武天皇の勅願で開基。重要文化財「阿弥陀如来坐像」を所有する「岩船寺」
・平安時代末期、極楽浄土を夢見る浄土信仰が高まる中で作られた国宝「九体阿弥陀如来像」などを所有する「浄瑠璃寺」
・1001躯の観音像が並ぶ「蓮華王院 三十三間堂」

●この時期だけ!<非公開文化財特別公開>の寺院へ。
・世界遺産「醍醐寺」。「三宝院」にて快慶作・弥勒菩薩坐像(重文)を鑑賞
・世界遺産「東寺」。日本一高い木造塔「五重塔」の内部へ

●2日目の昼食後には本郷先生の座談会も。旅で生まれた疑問に先生が直接答えてくれます。
●離れていても案内が聞こえるイヤホンガイド付きで「密」回避!
●ご宿泊は奈良市内の好立地なホテルへ!

*詳しくは読売旅行のサイトでご確認ください。