2017年、《一卵性母娘》と言われるくらい仲が良かった母を見送った(写真提供:川中さん)

体調が一変。つらかった更年期

子どもの頃から体が丈夫で、病院とは縁がない人生だったんです。一年中真っ黒に日焼けしているお転婆で、中学時代は水泳とバレーボール、高校時代はソフトボールに夢中。

風邪をひいても温かくして汗をかけばすぐに治り、ケガの経験もほとんどなし。それだけに更年期の体の変化は、本当につらかったです。

始まりは40歳になる少し前でした。やたらと汗をかくようになって、むくみがひどくなり、お化粧ものらない。気分の落ち込みも激しく、人に会うのが仕事なのに、誰にも会いたくない。マネージャーさんが迎えに来てくれても、「今日は行きたくない」と心が拒否してしまうのです。

閉経後も復調せず、「こんなにイライラするなんて、私は一体どうしちゃったんだろう?」と戸惑うばかり。毎日が自分自身との闘いでした。