病院にも行きましたが、先生は「何か元気になるお薬でも出しておきましょうか」と言うだけで、「更年期です」とはおっしゃらなかったんですね。

しかも、体が思うように動かないときに限って曲がヒットして忙しくなり、ありがたい半面、ストレスが増すという状況に。50歳のときにも体調を崩し、節目の年齢に体が変わるというのは本当なんだな、と実感しました。

心身の不調は10年ちょっと続いたでしょうか。先輩方に相談したら、「食べたいものを食べて飲みたいものを飲んで、ストレスを発散すること。そして自然に触れて、エネルギーを充電すること」とアドバイスされたので、それを実践していました。

あまり薬やサプリメントには頼らず、時間を作っては、雄大な海を眺め、ゴルフで芝生の上を歩き、小鳥のさえずりを聞き……。

やはり自然の力ってすごいですね。そうやって、自分なりに気持ちを整えながら、なんとか更年期を乗り切りました。おかげさまで、以降は元気に過ごしています。

後編につづく