ぎりぎりの選択
下鴨神社のマンションは土地の売却ではなく、50年の定期借地権契約となっており、遷宮の事業費をまかない、いずれは大切な土地も返ってくるということです。
様々な案を検討したうえで、次の遷宮のためにもやむを得ないぎりぎりの選択だったそうです。
同様に境内にマンションを建てた神社は東京都内にも赤城神社(新宿区)や成子天(なるこてん)神社(新宿区)、東郷神社(渋谷区)、妙義神社(豊島区)などがあります。須賀神社(新宿区)は自らが大家となる賃貸物件を建てています。
京都御所の東隣にある梨木(なしのき)神社(京都市)も社殿の修繕に苦慮して2013年、一の鳥居と二の鳥居の間に定期借地権のマンションを建てましたが、「神社の尊厳が失われる」と神社本庁が反対したため、梨木神社は神社本庁から離脱しました。