舞台に出る全員と結束してつくり上げていく

――お稽古の進行はいかがですか?

咲妃 実は今日、はじめて麻実さんにご挨拶させていただきました。

麻実 3人で会うのは、これがはじめてね。湖月さんとはイベントなどでご一緒したことがありましたが、40期下の咲妃さんとは、本当にはじめて。お稽古のスケジュールはタイトですが、お二人とご一緒できるのは、とてもうれしい。栄養分をいっぱい、いただきたいわ。

咲妃 いえいえ、私の方こそ、お二人からいろいろ学ばせていただきたいです。お二人のお芝居を身近で拝見できることが、とてもうれしいです。

湖月 今回、うれしいのはみなが家族の役柄というところですね。

麻実 ちょっと特殊な家族ですけどね。(笑)

――OGゆえの結束というものはありますか。

麻実 OGというよりも、この舞台に出るみなさん全員と結束して、つくり上げていく気持ちです。

湖月 今回は声優の方々とご一緒させていただいていて、みなさんがすばらしくて感動しています。演出の朴ロ美さんとは朗読劇でご一緒したことがあるのですが、その時に聞いた朴さんの第一声に、ずきゅん! と胸を射抜かれたことは、いまだに忘れられません。声に深みがあるというか、馥郁(ふくいく)としているというか、とにかくすごい。

麻実 普通の芝居は自分が持つ声帯を使うでしょう。高低はつけるけれど、声優さんの声は、それだけじゃなくて、別の世界に飛んでいく感じです。あれはマネできませんね。