保険の手口も……

たとえば、車が欲しいと思い、いろいろと研究して200万円で購入を決めた後に、販売員から「カーナビは、1万円アップするだけで機能がグンと上がりますよ」と勧められれば、「じゃあ、高いほうをつけよう!」となりがちです。

保険の手口も同様です。子どもを大学へ進学させるために、在学中に父親が亡くなるというリスクに備えて、1000万円の生命保険に入る人も多いでしょう。

『65歳からは、お金の心配をやめなさい 老後の資金に悩まない生き方・考え方』(著:荻原博子/PHP研究所)

そのとき、1000万円の死亡保障のほかに、「がんも怖いです」「成人病も怖いですよ」と勧められるままにオプションを付けたら、思いのほか高額の保険料になってしまったというケースがままあります。

目的の大きな金額のものを買った後は、大した金額のようには思えないので、気が緩んでついつい不要不急のオプションをつけてしまいがち。

通販サイトで、「あと1000円買えば、送料無料」「合計5000円以上買えば10%引き」などという宣伝文句も、「ついで買い」を狙ったものにほかなりません。