(写真提供:Photo AC)
厚生労働省が公表している「厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和5年度の厚生年金の平均受給月額は14万6429円だったそう。「老後2000万円問題」も話題となり、老後の資金に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。そのようななか「65歳からは、お金のことは心配ご無用」と話すのは、経済ジャーナリスト・荻原博子さん。今回は、荻原さんの著書『65歳からは、お金の心配をやめなさい 老後の資金に悩まない生き方・考え方』から、老後を豊かに暮らすための心構えを一部抜粋してお届けします。

自動引き落としほど怖いものはない

いまや花盛りの「サブスク(サブスクリプション)」。もともとは、雑誌の「定期購読」や「継続購読」を指す単語でしたが、現在は音楽配信や映画やドラマの配信だけでなく、定期購入のコンタクトレンズやファッションアイテム、コスメなど、さまざまなサービスがあります。

最近は、「月30万円で、いつでも日本中の別荘に泊まれます」といった高額サブスクまで登場しています。

業者にとって、サブスクの大きなメリットは、いったん契約してもらえれば月々安定した収入が確保でき、収益の予測も立てやすいことにあります。

逆に、ユーザーにとっては、やめどきが難しい。そんなに使っていないサービスでも、「いつか使うかも」と思うと、なかなかやめられません。

けれど、頻繁に利用するもの以外は、すべてやめたほうがいい。使わないものにお金を払うのは無駄でしかないからです。