「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで――。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 - ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、<おうちでできる、自律神経を整える健康法>を当連載にてお届けします。今回のテーマは「目覚めに1杯の水を飲む」です。
目覚めに1杯の水を飲む
一気に飲む
人は水なしでは生きられません。成人の体の約60%は「体液」と呼ばれる水分で、血液も約半分は水分です。また、体内の水は体調とも深いかかわりがあります。あなたも水を上手に飲む習慣を身につけましょう。
例えば、水を飲むと胃腸の神経が適度に刺激され、副交感神経のはたらきが高まります。
特に朝は効果的です。寝ている間は水を飲まないので、水を飲むと腸が刺激されて動き出します。また、副交感神経が下がりすぎるのを防ぎ、交感神経との釣り合いがとりやすくなります。
朝起きたら口をゆすいでうがいをし、常温の水を飲むようにしましょう。その際、コップ1杯の水を「一気に」飲むのがコツです。腸への刺激が起こりやすくなり、ぜん動運動も始まって排便もスムーズになります。