(写真提供:Photo AC)
所得税の課税が生じる年収水準を表す<103万円の壁>を引き上げる改正案が議論されています。税金や年金など、お金に関するさまざまな制度が変わりつつある今、あらためてお金の勉強をしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんがお金の新しいルールを解説した著書『知らないと増えない、もらえない 妻のお金 新ルール』から、一部を抜粋してお届けします。

妻の悩み Q.社員は大変そうなのでずっとパートがいいです

先生の答え A.パートは損な働き方。実はかなりもったいない!

あらためて、パートでの働き方について考えてみます。法律上は「短時間労働者(パートタイム労働者)」。年収の壁を意識しつつ、夫の扶養の範囲内で働いている人も多いでしょう。

「税金や社会保険料を払わなくても年金は一応もらえるし、夫の健康保険も利用できて、いいことずくめ!」とはいえません。デメリットもあります。

(1)自分の年金額を増やすことができない
(2)傷病手当金をもらえない
(3)勤め先の福利厚生を利用できない
(4)企業型DCに加入できない
(5)社会で一人前とみなされないことがある