知英さんカット
撮影:本社 武田裕介
俳優の知英(31)が昨年11月から日本での芸能活動を再開した。3月23日には都内で「2025 知英 FANMEETING IN JAPAN 'BICYCLE chapter 2: One Spring Day’」を開催した。コロナ禍の影響で2022年3月から母国の韓国に帰っていた知英。韓国のガールズユニット・KARAの出身で、2014年に独立したあとは日本を拠点にして活躍していた。
(取材・文:高堀冬彦 撮影:本社 武田裕介)

韓国人役はあまりやったことがなかった

――日本での芸能活動の再開は3年8ヵ月ぶりです。

随分と時間が経っていたんですね。でも、再び日本に来ると、そんなに長く離れていなかった気がします。自然と以前の生活に戻れました。日本のファンの皆さんが温かく受け入れたのもとてもありがたかったですね。

――俳優としての活動が期待されています。WOWOWのドラマで映画としても公開された『そして、生きる』(2019年)では東日本大震災の前後に日本で暮らした韓国人のハン・ユリを演じ、高い評価を受けました。

ありがとうございます。20歳のときに日本で俳優の仕事を始めてから、いろいろな役をやらせていただいたんですけど、日本人の役が多く、韓国人役はあまりやったことがなかったんです。この作品では日本語も話せる韓国人ユリ役でした。

日本人役を演じるときは日本語のイントネーション、発音をかなり気にしながら演じます。一方でユリ役は監督さんから「自由にやっていいよ」と言われたので、内面で韓国人らしさを見せようと思い、演じました。

知英さんカット
 

韓国の女性って強いんですよ。怒るときはちゃんと怒りますし、男女関係においても「ケンカがあってこそ愛し合える」みたいな考え方があるんです。劇中ユリもパートナー(坂口健太郎)に食ってかかったり、泣きながら叫んだりと韓国人らしさを考えながら演じました。