いまも、これからも後遺症とつきあう
田村幸子さん(仮名・76歳)は、50代で発症した帯状疱疹がPHNとして残り、17年たったいまもペインクリニックに通っている。毎週欠かさず、痛み止めのブロック注射を打つのだ。
赤みのある発疹が首から腕、胸と腹部、脚の付け根まで広がったのが帯状疱疹の始まりだった。2日目にはピリピリ、ズキズキとした痛みがあり、水疱が出たのはその翌日だという。
「水疱を見てようやく帯状疱疹だと思い、病院に行きました。症状が広範囲だったので重症と診断され、即入院に。帯状疱疹で入院することになるなんて、考えてもみませんでした」
24時間、背中に静脈カテーテルを挿して抗ウイルス薬を投与するため、ベッドに背中をつけられない。横を向いても、うつぶせになっても胸の水疱が痛んで、落ち着く体勢がとれなかった。
「とにかく激痛で、入眠剤を飲んでやっと3時間眠れるくらい。脚の付け根にできた水疱の症状が特にひどく、10日後にガーゼを取ったら、皮膚が全部はがれてしまったんです。こぶし大のケロイドになって、いまも残っています」