ジジババは育児に大活躍

「頼ってばっかりで姑さんに悪いでしょ、ベビーシッターとか頼めないの?」次男が幼稚園にあがった頃、私は年に4回ほど長期出張に出ていました。

そんな時は姑が家に来て、住み込みで家事育児をしてくれていたのですが、それを知った日本の母に言われたのが、この言葉です。

「お姑さんに迷惑かけて」という日本の感覚から出た発言だと思いますが、もし私が「悪いからベビーシッター頼みます」と姑に告げたとしたら、「私を差し置いて、ベビーシッターを頼むなんてあり得ない!」と、間違いなく気分を害し、叱られていたことでしょう。嫁姑戦争の勃発です!!

イタリアでも兼業主婦は多く、保育所や学童もなくはありません。しかし空きがなかったり高額だったり。そんな家庭を支えるのは、圧倒的にノンニ=おじいちゃん・おばあちゃんです。

困った息子や娘を助けるのは当たり前、しかも孫が可愛くて仕方がないノンニは、嬉々としてその役割を買ってでてくれます。

赤ちゃんの頃は授乳やおむつ替えはもちろん、公園では孫を連れる他のノンニやマンマたちと仲良くなり、抱っこに寝かせつけもなんでもござれ。

幼稚園以降も中学まで続く送り迎えに加え、遊びに付き合ったり宿題まで見てくれることも。

ジジババと孫の関係(『イタリア流。』より/撮影:中山久美子)