店が揺れるほどの大声で……
私は息子の目線までしゃがみ、なぜスーパーを走ってはいけないのか説明し、きつく叱りました。
その後一旦呼吸を整え、「誰かを怪我させてしまうことはもちろんのこと、あなたが怪我をしてしまったら、とても悲しい。悲しくて想像しただけで涙が出る」と伝えました。強張っていた息子の顔が緩み、目から涙がポロポロ溢れ「ごめんなさい」と言いました。そしてもう二度と走らないことをゆびきりげんまんして、抱きしめました。
その後の出来事でした。買い物を再開して息子と一緒に卵を選んでいると、大きな体格の40代くらいの男性が「お前が親か!」と、ものすごい勢いで近づいてきました。
私がこの子の親だと言うと「何やっとんのや! 店員さんも注意できんくて困っとったで! 親のくせに自分の子どもの躾もできんのか!」と、店が揺れるほどの大声で怒鳴ってきました。