「怒りは、第二感情」

以前アンガーマネジメントの専門家の方とお話しする機会があり、興味深いことを教えてくださいました。「怒りは、第二感情」なんだとか。悲しい、寂しい、恐ろしい、不安、心配などの「第一感情」があり、その感情が怒りに変化するんだそう。

あの男性の怒りの原因となった第一感情はなんだったのだろう。謝っても謝っても、まだ足りない、足りない、と訴える第一感情は。

そしてこのことを思い出すたびに、私の中にぼんやりと湧いてくる小さな怒り。この第一感情は、一体なんなのだろう。

※本稿は、『キドアイラク譚』(扶桑社)の一部を再編集したものです。


キドアイラク譚』(著:浜島直子/扶桑社)

読むほどに心が整う、モデル・はまじの喜怒哀楽36篇のエッセイ集。