早くこの時間が過ぎればいいと感じていた日々
子どもはよく泣くものだとは言いますが、本当によく泣く子でした。
昼夜問わず耳をつん裂くような泣き声を聞き続けていると、自分を責められているような感覚に囚われ、これが一生続くように感じていました。
可愛くてたまらないのに、ストレスの対象となってしまうこと。私の時間を、自由を、意欲を奪う小さなひと。その小さなひとの命をつなげることが当たり前の自分の任務だという絶対的な責任。プレッシャー。長い長いトンネルの中を彷徨いながら、ワンワンと響き渡る波動にビクビクと震え、早くこの時間が過ぎればいいと感じていた日々。
心が悲鳴を上げそうなときは、小さなひとをしっかり抱きしめました。小さなひとはとても温かく、脆く、必死で何かを訴え、まるで自分の弱さそのもののようでした。