アレルギー専門医の立場からすると……
日本は塩分については声高に言いますが、砂糖については、皆さん、そこまで危険視していないように思います。とりすぎると太る、くらいの感覚ではないでしょうか。
しかし、アレルギー専門医の立場からすると、塩より砂糖のほうがよっぽど問題です。砂糖は花粉症などのアレルギー症状とも密接な関係があり、とりすぎは鼻炎などのアレルギー症状を悪化させます。砂糖を控えるようにするとアレルギー症状は改善します。これはまさに私が診療の現場でたくさん見てきたことです。
WHOも砂糖の摂取の目安を、1日にとる総エネルギー量の5%未満に抑えるべきというガイドラインを発表しています。
砂糖は料理などにも使われるほか、加工食品や清涼飲料水などにも含まれていますから、皆さん、気づかないままにそれなりの量を摂取しているかもしれません。