100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第95回は「越乃流贈り物の極意」のお話です。
(写真提供:越乃さん 以下すべて)
(写真提供:越乃さん 以下すべて)
贈り物に込められているもの
部屋の掃除をしていたら、布のブックカバーがかかった単行本が出てきました。
開いてみて思い出しました。
現役時代、お知り合いの方が下さったものでした。
シックなブックカバーのかかったその単行本は、瀬戸内寂聴さんの本でした。
そのとき初めて寂聴さんの本を読みました。
昔から気持ちを言葉にするのが苦手だった私は、寂聴さんの書かれる文章と美しい言葉に心を打たれ、何度も読み返したものでした。
そして、素敵なプレゼントだなぁと感動したことを思い出しました。
ありがたいことにプレゼントを頂くことが多い環境にいました。
物を贈ることが多くなった今、贈り物には相手のことを想う気持ちや時間が込められていることを改めて感じました。
どんな食べ物が好きなのか、どんな物を好むのか、趣味は何なのか、楽しい気持ちになりながら相手を想う時間。
贈り物を探すときはテンションが上がります。
想いを形にするそんな時間が私は好きです。