肝心なところはAIなどには頼れない

端的にいうと判例の不当な一般化の危険です。

その判決が出たその事件限りの具体的事情をインプットしないで結論だけ覚えるみたいな受験生気分で裁判をすることはとても危険なのです。

(写真提供:Photo AC)

ですから、デジタル化が進行したから楽でいいわとばかりはいっていられないところです。裁判というのも結局デジタル化できないで、人間の手作業というか、人間の頭で考えて工夫するという部分がかなり残ってしまうんだろうと思います。

弁護士の仕事も裁判官の仕事もそうですが、デジタル化の恩恵は受けているものの、一番肝心なところはAIなどには頼れない。やや時代遅れ的な人手に頼るみたいな部分がかなり残されているように思います。