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人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。

コミュニケーションの極意

人間関係の極意とでもいうべきコミュニケーション術があるGさんは、フリーの編集者。

おそらく、フリーランスでいろいろな人や会社と仕事をしているうちに自然と備わったものなのでしょう。そんな彼女に、その極意を教えてもらいました。

それは、本当のことを言いたければ、ストレートにぶつけるのではなく、お互いによい気持ちを保ちながら、言いにくいこともちゃんと指摘するというもの。

これにはコツがあって、最初に口にするのはほめ言葉であったり、よい言葉に徹したほうがよいそうです。

よい言葉を発すれば、相手がいい気分になるだけでなく、自分もいい気分にひたれます。

この状態で、自分が思ったこと、感じたことを素直に口にすれば、相手の欠点を指摘するような場合でもネガティブに響きません。

かえって前向きの提言だと受け止めてもらえることが多いのです。