4月といえば新生活や引越しの季節。「気分も一新、住まいを整えよう!」なんて考える方も多いはず。その際「運気アップ」を目指して、風水を取り入れてみてはいかがでしょうか? 今回一級建築士として活躍しながら、中国伝統風水に基づき建物の鑑定や風水プランの提案を行ってきた天野千恵里さんがアドバイス。特に「金運」を下げないための考え方を紹介いたします。
よく知られた「風水」は忘れるべき? その理由は
さっそくですが、次のうち「風水」に関係があるものはどれでしょうか?
・西に黄色ものを置く
・玄関や水場に盛り塩
・鬼門、裏鬼門
・八角形の鏡
・巽(南東)の玄関は最高にいい
いずれも良く知られたものかもしれませんが、実は…どれも「風水」とは直接関係ないのです。
私は建築士の資格を持ちながら、「中国伝統風水」に基づく建物の鑑定をしてきましたが、相談者から「効果を期待して取り入れていたのに全く効果が感じられませんでした…」といった声を聞くことも珍しくありません。逆に、皆さんが「これで運気アップ!」と思って取り入れていることの中には、風水的な効果が期待できないものも多く見受けられます。
その原因として、まずあるのが「家相」と「風水」の混同です。
テレビや雑誌などで風水が紹介される際、「家相風水」と記されることがよくあります。
そのため、「家相」と「風水」が同じ物であると思って勘違いされる方が多いのですが、この2種は別物。確かに家相の中には、風水の一部と共通になっているものもありますが、基本的には関係ナシと考えていただいてよいと思います。