「気圧」に弱いタイプ

一方、天気の急変や台風の接近などで頭痛が起こる人は、「気圧の変化」に弱いタイプ。

「気圧の変化を内耳にあるセンサーが感知し、神経を通して脳にストレスとして伝えます。すると、炎症物質が放出されて頭痛を引き起こしたり、自律神経のバランスが乱れたりするのです」

気圧の変化は温度や湿度に比べて感じづらいため、不調の原因となっていることに気づきにくく、まわりの理解を得るのが難しい傾向にある、と佐藤先生。

「そのためがまんしてやり過ごす人が多いのです。すると次第に、気象の変化がないときでも、脳が『痛みがある』と錯覚し、頻繁に痛みを感じるようになります。うつを引き起こすこともあるので、放置せず早めに薬を飲むなど、対処することが大切です」