自律神経のバランスを整え耳の血行を促して

セルフケアで大事なのは、栄養バランスのよい食事と、ストレッチやスクワットなど軽めの運動、そして十分な睡眠で、自律神経のバランスを整えること。姿勢の見直しも有効です。

「ストレートネックや猫背で首や肩がこると、自律神経が乱れるとともに、血液やリンパ液の流れが滞って内耳の血行も悪化するため、気圧と気温の両方に影響を受けやすくなります。立っているときも座っているときも、背筋を伸ばすことを意識しましょう」

とくに気圧の変化に弱い人は、内耳のセンサーの感受性を下げるケアが効果的。

「耳の血行やリンパの流れが悪くなると、内耳のセンサーが敏感になり気圧の変化を感じやすくなります。マッサージやツボ押しなどで耳の血行を促しましょう」

また、水分代謝が滞り、体内に余分な水分がたまることも不調の原因に。日ごろから運動や入浴、サウナ、ホットヨガなどで汗をかける体づくりにも取り組んで。湿度の高い日は、除湿機を使って室内の湿度をコントロールしましょう。自分の不調が出やすいタイミングを知るために、日記をつけるのがおすすめ。

「天気予報と実際の天気、気温、湿度、気圧、痛みや不調を感じた場所とその強さや度合いを1ヵ月ほど記録してみましょう。ちょっとした不調が気象病の予兆を示していることもあるので、集中力が落ちた、日中に眠気を感じるなど、気づいたことを細かく記して。不調が出るパターンをつかみやすくなります」

そのほかのセルフケア法は、次回から紹介します。