今年は横浜流星イヤー
――源内と蔦重はどんな関係だと捉えていましたか?
源内は、蔦重のことを近しく思っていたと感じています。 若いころは立身出世や自分の生き方を考えるもの。源内も立身出世のために江戸にきて、自由に生きてきました。茶屋で働いていた蔦重は、吉原で働く女性たちの生活をずっと見てきました。本を通して吉原を再興したいという蔦重の志は、自分のためでもあり、周りの人のためでもある。若いときの自分を見るようだったんじゃないかなと思っています。
――横浜流星さんはストイックな役作りでも知られています。映画のためにプロボクサーの資格を取得したこともありました。べらぼうの現場ではどんな話をされていますか
第11回で、エレキテルの実験をやっているときに「何で火が出ねんだよ」って源内が蔦重の頭を叩きました。台本では1発だけでしたが、4発ぐらい叩いてしまいました。子供のころに見たドリフを思い出しちゃって。横浜さんも「大丈夫です」って楽しんでくださってありがたかったです。
横浜さんとは、芝居の話より格闘技とか趣味の話をしていました。共演者の方それぞれに合わせて空気を作ってくださった。まっすぐで、真面目でかつやんちゃな面があって素敵な方ですね。サンズイで書く方の「漢(おとこ)」。今年は横浜流星さんイヤーですし、今年の顔だと思いますよね。