みなさんにしっかりこの作品を届けたいという一心で
――第17回からの成長した蔦重の変化とは?
彼の明るさや、人を楽しませようと思う根本の部分は変わっていないです。
ただ、蔦重は人と関わって、たくさんの失敗を重ねる中で様々なものを全て吸収して、駆け引きや会話が上手くなっています。演じる上でも、重心を下げて声も低くするということなどは意識しています。
これから彼の夢や目標は大きくなっていきますが、少年期と同じように失敗して、それでもへこたれずに前に進んでいくのが蔦重らしさだと思うので、そこは変わらないと思います。
――作品に対する周囲からの反応はどう受け止めていますか?
ふだん大河ドラマを見ていない方から「見てるよ」と連絡が来るのが一番嬉しいです。NHKの作品に初めて出させていただいた自分の使命が一つ叶えられたのではないかと思います。
今も収録はハードですが、楽しんでくださる方々がいるから、そのみなさんにしっかりこの作品を届けたいという、その一心でいます。