セルフチェックに今すぐチャレンジ!
「オーラルフレイルはその状態により口腔機能低下症という病気である」と言いましたが、病気かどうかは、容易に判別ができます。今回はそれらの中で特に簡単にできるセルフチェック方法をいくつかご紹介します。
まずオーラルフレイル。こちらは以下の質問で3項目以上に該当するとその可能性が高くなります。
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(1)固い食べ物が噛めない
(2)むせる・食べこぼす
(3)お口が渇く・ニオイが気になる
(4)自分の歯の本数が少ない
(5)滑舌が悪い
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いかがですか? 3項目以上に思い当たる人は、歯科医院での相談を検討してみても良いでしょう。
さらに口腔機能低下症は歯科医院で専門的な7つの検査を行います。歯科医院で行う検査で、自分でもできる項目を紹介します。
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(1)べろ(舌)の汚れで口の衛生状態を確認
→猫のべろがザラザラしているのと同様に、人の舌にも突起(乳頭)があります。鏡で自分の舌を見たとき、その突起がちゃんと見えますか? 見えなければ、表面が汚れている状態なので要注意。
(2)歯の本数で噛む力を確認
→歯が19本よりも少なくなると、噛む力が弱まっています。鏡で自分の口の中を見ながら歯の本数を数えてください。
(3)「ぱ」「た」「か」1秒で何回言えるかで、運動機能を確認
→1秒でそれぞれをなるべく多く言ってみてください。どれか1つでも6回言えなければ運動機能が衰えています。
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口腔機能の検査ではべろの力がポイントになります。その力が基準値より10%低下していると、口腔機能低下だけでなく全身の筋肉の衰えが始まっている危険性もあります。
検査では口の中に指先ほどの風船を入れて、それを舌で潰す様に押してその力を測りますが、数秒で終わるので、興味があれば歯科医院にて受けてみてください(保険適用検査)。
健康に自信のある方が「○年も医者にかかっていない!」とうれしそうに話していることがあります。
しかし口腔機能はどうしても年々衰えていきますから…歳を重ねたら、むしろ半年に1度を目安に歯医者さんで機能を診てもらうのをおすすめします。