周囲も助けやすい?!環境の維持
さて、もう一つ「環境の維持」についてです。
職場でうつ病になる一番の問題は、業務上のタスクが多すぎることです。もし仕事のタスクの中に、コントロールできない部分があれば、そこをテコ入れしていく必要があります。
細かなチェックが必要な業務が原因であればダブルチェックや、フォローの体制を相談することもできるはずです。
休み明けの五月病に関して言えば、ここでも周りが解決に向けて動けることは多くあります。部署替えによる不慣れもそうですが、休み明けはどうしても止まっていたものが一気に動いたり、暫くぶりで思い出せないタスクがあったり……と物理的に作業量ややりとりが増えることが多いからです。中でもただただ量が増えるだけならいいのですが、相手あってのことについては、注意が必要です。引き受けられるタスクがあれば、上司や周囲と相談して、引き受けながら持ちつ持たれつで動いたほうが結果的に効果的です。
なお、部署や配置換えによって起こる春先の人間関係のトラブルに関しては、何とかなりそうならば、原因に触れずに済むようにならないかを相談する手もあります。人事やコンプライアンス課など然るべき部署があるならば、頼ってみても構わないでしょう。
(自分ごとではなく、誰かを助けたい場合)会社のルール上、当人が動かないと解決しない場合もあるでしょう。だとしても、「何が問題になっているか」の要因を知っておくことで、解決の糸口になる場合もあります。
また環境の一つに、眠る・食べるの問題もあります。
眠る部分は難しいにしても、例えば職場でのランチは「環境の一つ」です。症状が酷くなったら勿論医者にかかることを勧めるのが先決ではありますが、「ちょっとおかしいな」という段階では、「食べられていない」ことが上がるケースは非常に多いです。食べられていない状況は比較的周囲が気づきやすい部分でもあります。あれ?と思ったら、一声かけることは悪いことではありません。無理に聞きだす必要はありませんが、「どうしたの?」は決して悪いことではないので、誤解しないようにしてください。
どのタイミングでどこを尋ねればいいのかについては、また別途お知らせしたいと思います。長期休暇明け、調子が悪そうだな?何かおかしいなと思ったときは、まず「声かけ」「話を聞く」から始めてみましょう。
次回はいざというとき、どこに行くかの話についてお届けできればと思います。