洋風の部屋は真っ白いキャンバス
この記事を読まれている多くの人は、和室がほとんどない、洋風の暮らしをしていると思います。
洋風の部屋は、絵画にたとえるなら、真っ白なキャンバスです。どんなモノや色を足していくかは住む人次第。すべてをあなた色に染められます。イギリス人は、そこにワクワクした楽しさを感じています。
ところが、私たち日本人は、「引き算」を美学としてきたため、好きにインテリアをデザインしていいよ、と言われても、「どこ」に「何」を「どうやって」配置し、「何」を「どう」飾ったらいいのか迷ってしまうのです。
そして、部屋をすっきりさせることを考えてしまいがちです。
実際、多くの日本人は「片づけさえすればすてきな部屋になるはず」と思いがちですが、実はそれだけではおしゃれで居心地のいい部屋にはなりません。
インテリアがうまくいかないのは、洋風の暮らしをしているのに、日本の「引き算」の美学を実践しようとしているからなのです。
そうではなく、「インテリアは足すことでうまくいく」と意識してみてください。
モノを足すほどに、使い勝手がよくなったり、あなたらしさが際立って魅力的な部屋になっていきます。
日本人には日本人らしい美的センスがあります。
だからこそ、「足すこと」で自分のセンスを活かし、もっと豊かなインテリア空間をつくり出せるのです。
※本稿は、『イギリス人の部屋はなぜ物が多くても素敵なのか』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。
『イギリス人の部屋はなぜ物が多くても素敵なのか』(著:飯沼朋子/飛鳥新社)
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